ローアまゆみ |
学年前期終了に伴った父母面談(ベルン州、トゥーン) 8月に新学年が始まり、2月の初めに 萌恵(もえ)小学校5年生、夏緒(なお)4年生の前半が終了しました。 6段階の点数による成績表は学年末にもらうのですが、前期終了に伴い、担任の教師と両親の個別の話し合いがもたれました。 二人は複式学級で 同じ担任。 うちの地区の小学校は 1年生から3年生までの1クラスと、4、5年生の1クラス、計2クラスの小さな学校です。 1年生8名、2年生6名、3年生5名、4年生11名、5年生8名。 面談の前に 教師からの(点数無しの評価)と、子供たちの自己判断した評価表が 両親に提示されます。 下の表を参照下さい。 面談は1家族45分間、予定されています。 5年生の生徒は本人が希望すれば この面談に参加できますが、うちの萌恵は、「お父さんと、お母さんだけで話してきて。」と不参加。 萌恵の担任には2年半に渡り見てもらっていますが、萌恵の成長の様子を 事細かに伝えてくれます。 萌恵は意思が強く、何も言わない子だったので、ほかの子供たちとかなり違う扱いをしてきたが、今やっと、皆と同等に扱っても 問題がなくなったとのこと。 萌恵の苦手な算数については、いやなこと、完璧にできないことは 無視をする萌恵の性格から、わだかまっている「石」が取り除かれれば、問題ない。そのために 自分(教師)としては 少し、集中的に萌恵に、宿題など多めにしてみようと思うがどうかと打診されました。無理かどうかのチェックを親がこまめに見ることを薦められました。 6年生の終わりには進路を決めなければならないので、その方向性も 話し合いました。 萌恵、夏緒姉妹としての関係の 家と学校においての相違を お互いに報告し合う良い機会でもあります。 学年は1年しか違わないのですが、年齢差は2年あること(夏緒は1年早く就学)を しっかり把握し、観察してくださっています。 家庭においても 二人を比較すべきでないことを強調されました。 それぞれの個性が尊重された丁寧な教育を受けていることが確認でき、安心すると供に、親の責任を再認識する良い機会でした。 |
評価表 (生徒の自己評価) |
評価表 (教師) |
主要科目ごとの評価 (優良 可 不可の3段階)
例 自然社会(Natur-Mensch-Mitwelt) 夏緒 :この科目は可と思います。だいたい きれいに描いたりできますが、長い時間をかける忍耐力がないからです。
例 国語(ドイツ語) 萌恵 :私の文章は 先生の気に入っていると思います。少しの間違いしかありません。新しいこともすぐ理解できます。ドイツ語は優良と思います。私はドイツ語が好きです。読書も好きで良く読みます。 |
主要科目ごとの評価 (優良 可 不可の3段階)
例 自然社会(Natur-Mensch-Mitwelt) 夏緒:可 例 国語(ドイツ語) 萌恵 :1聞くこと、話すこと 優良 2読むこと 優良 3書くこと 優良コメント 母国語の日本語(教師がこう書いています)と平行して ドイツ語が話せ(声が小さい)、読み、書けることはすばらしいです。語彙豊富、文章力、表現力があります。 |
作業、習得、社会性に関して 生徒の自己評価用は 32項目の質問形式になっています。それぞれの質問に対し、 |
作業、習得、社会性に関して 8項目について、4段階で評価し、コメントも入ります。 例 |
クラス内での友達関係、学校の好き嫌い、楽しいこと、好きなこと(自由表現) 夏緒 :クラスメートとは仲良くしています。でも時々良くないこともあります。学校は好きで、だいたい満足しています。 作業が全部できて、良くわかるときは学校へ行くのが好きです。 ドイツ語は面白くて一番好きです。 先生の機嫌が悪いときは学校は嫌いです。みんなも先生と同じ様に 機嫌が悪くなるからです。 萌恵:私とクラスメートの関係はとても良いです。みんながひどく大騒ぎする時は好きではありません。 |