Kumiko’s EYE ‐5‐ 

Kumikoさんは6年半のオランダ暮らしの後、ご主人の転勤で日本に戻りました。
元の古巣に帰ったとはいえ、すっかりオランダ暮らしが板についてしまったKumikoさんの目に、日本はどんな国に写ったのでしょう

☆★☆ アンバランス ☆★☆

3 Dec. 2002
Kumiko
先日、ある会合で話題になったのは電車の中でのびっくり話!
”普通の電車の中での食事”サンドイッチやハンバーガーだけでなく、にぎり等の寿司類からカップラーメン、飲み物付きで堂々と食べている。(食べながら歩いたり乗り物内での食べてる姿は外国ではよく見かける光景ではあったが、日本では今までお行儀の悪いこととされていたのではなかったか?)
またどこの学校の女の子の制服も超ミニスカートになり、茶髪の頭でまつげにはパーマやカール。電車の中で化粧が始まり、特に目と眉毛には念入りに時間をかけている。化粧が終わると食事が始まり、食べ終わればおもむろに携帯電話を取り出しメールが始まる。
こういう光景は良く見かける。
最も制服の似合わない、学問を学ぶと思えない格好となる。
学生らしさなんて微塵もない。見かけで人を判断してはいけないが、あまりにもかけ離れた姿だ。

この不景気だといわれている時に、表参道でもこの間の神戸でも、ルイビトンのオープンの時は徹夜組もいたと言われるぐらいの長蛇の列。客層も若い子が圧倒的に多かったようだ。

主人の年齢ぐらいの男性達の目からこんな話を耳にした。
”最近はおしゃれする必要のない若い人達がお金をかけて着飾り、歳と共に気をつけて欲しい女性達が、今更!と言って構わなくなって来ているようだ。”と・・・
若いうちは若さだけで美しく、老いてきたらそれなりの物を身につけて、少しでも綺麗に歳をとって欲しいと言うことのようだ。年齢や身分不相応のことがやたら目に付く。

幼児にブランドの物を身につけさせ、子供の我が侭に嬉しそうに従っている普通っぽい若夫婦も良く見かける。
表参道近辺に、子供のタレント養成所だかスタジオだか、なにかあると聞いた。
いかにも子供に無理して注ぎ込んでいるとしか見えないような、親子の姿も。
その年齢の子にもっと今大切な事があるのではないか!
その年齢にもっと親としてやるべき事はあるのではないか!
他人事ながら思わず叫びたくなるのである。
今あらゆる所で、自分の年齢や立場の自覚がなくなってしまっている
Kumikoさん、なかなか手厳しいですね。オランダの若い人たちの中にもアムステルダムあたりでは似たような現象が起きていると聞きますが、やはり東京のこの現象はちょっと群を抜いているかも。私もおそらくその場に居合わせたらあまりいい印象は持たないでしょう。なんだかとても残念な気がします。
9 Dec 2002
Kumiko
紅葉の美しさに目を奪われていたら、今朝は真っ白な銀世界!
久し振りの東京の雪景色に感激し、ベランダからシャッターを・・・
日本の四季折々の美しさは、やっぱり素晴らしいと思います。

厳しさのない恵まれた環境からは、まともな人間は育ちにくいのでしょうか?
不自由だからこそ、より良くしたいと考える!
人間の欲は限りなく、満たされていることに気ずかぬ人は、不幸を探そうとする。
健全なものの考えを持つ人は、エリートコースを順調に歩んでいる人たちには少ないような気がする。
沢山の人を知り、いろいろな環境を経験することで、あらゆる角度からのものの考えや見方が出来るようになるような気がする。
これからの若い人達!日本の国を操縦するお年寄りを含む人達!恵まれた日本にどっぷり浸かっていないで、もっと外に目を向けて世界を知り、勉強して欲しいなあと思う今日この頃です。
帰国してから暗いニュースが多く目に付き、簡単には解決・回復できない事ばかり。
気が滅入ることにも慣れっことなってしまったような世の中で、田中耕一さんのニュースが沢山の人々の心を癒してくれたようです。
それと”愛子さま”の伸び伸びとした愛苦しさを掲げている人も多かったです。
いずれにしても貴方任せでなく、自分なりに努力する事ですね。